ドコモ光の新規工事料28,600円は「新規工事料実質0円特典」で相殺されますが、その仕組みは月額値引きではなく、支払った工事料相当のdポイント(期間・用途限定)が利用開始月の7ヶ月後から24ヶ月かけて分割で戻ってくる方式です。工事料はいったん支払う必要があり、戻ってくるのも現金ではなくポイントです。「完全無料」とは性質が異なるため、違いを理解してから申し込むべきです。

この記事では、特典の正確な仕組み、完全無料との違い、対象外になる費用を順に整理します。

実質0円特典はどういう仕組みなのか

ドコモ光の新規工事料実質0円特典は、支払った工事料と同額のdポイント(期間・用途限定)を後から進呈する方式です。新規の派遣工事料28,600円(代表例)を支払うと、その相当額が利用開始月の7ヶ月後から24ヶ月かけて分割で戻ってきます。28,600円÷24ヶ月=月あたり約1,192ポイントが毎月積み上がるイメージです。

工事料の支払い自体は免除されません。一括でも分割でも支払い方法は選べますが、請求はそのまま発生します。先に払い、7ヶ月待ち、2年かけて取り戻す——これが特典の正確な流れです。「申し込めば工事費がタダになる」という理解のままだと、開通直後の請求額を見て驚くことになります。

適用には「申込月を含む7ヶ月以内に利用を開始すること」という条件があります。申し込んだまま開通工事を先延ばしにすると特典自体が無効になるため、引っ越し予定が遠い場合は申込タイミングに注意が必要です。なお、2026年6月1日申込分からポイントの進呈時期が改定されています。古い記事の情報ではなく、申込時点の公式条件を必ず確認してください。

「実質0円」と「完全無料」は何が違うのか

実質0円は「払った分が後からポイントで戻る」、完全無料は「最初から請求されない」方式です。両者の違いを整理すると次のとおりです。

項目実質0円(ドコモ光)完全無料
工事料の請求発生する(28,600円を支払う)発生しない
還元の形dポイント(期間・用途限定)還元なし(そもそも請求されない)
還元の時期利用開始7ヶ月後から24ヶ月分割
途中解約時未進呈分は受け取れない負担なし(条件による)
現金価値ポイントのため用途・期限に制約あり

最大の注意点は途中解約です。還元は利用開始の7ヶ月後に始まり24ヶ月続くため、全額相当を受け取り終えるのは利用開始から約31ヶ月後になります。それより前に解約すると、未進呈分のdポイントはその時点で打ち切られます。短期で乗り換える可能性がある人ほど、実際の負担額は大きくなります。

もう一つの注意点は、戻ってくるのが現金ではないことです。期間・用途限定のdポイントは月額料金の支払いには充当できず、有効期限内にd払いなどの対象用途で使い切る必要があります。値引き型・無料型との構造的な違いは工事費実質無料の残債の仕組み(総論)で詳しく解説しています。

対象外になる費用は何か

実質0円の対象は基本の新規工事料のみです。次の費用は特典の対象外で、自己負担になります。

  • 土日祝日に工事を依頼した場合の追加工事料
  • LAN配線の変更などオプション工事の料金
  • 契約事務手数料4,950円(税込)

特に事務手数料4,950円は全員に必ずかかる費用です。「工事費実質0円=初期費用ゼロ」ではない点を押さえておいてください。平日に工事日を設定すれば追加工事料は避けられるため、日程に余裕を持って申し込み、平日に立ち会える日を確保することが対象外費用を最小化する近道です。オプション工事の要否は申込時の案内で必ず確認し、不要な工事を上乗せされていないかチェックしてください。

月額料金はタイプA・2年定期契約でマンション4,400円、戸建5,720円(税込)です。スマホ料金とのセット割を含めた実際の負担額は実質料金シミュレーターで試算できます。

工事自体が不要になるケースはあるのか

あります。次の3パターンでは、そもそも派遣工事が発生しません。

フレッツ光からの「転用」。ドコモ光はNTT回線を借りる光コラボのため、フレッツ光の回線をそのまま引き継げます。**他の光コラボからの「事業者変更」**も同様に、回線を切り替えるだけで工事はありません。どちらもネットが使えない空白期間なしで移行できます。

部屋にNTTの光設備が残っている場合は、新規契約でも無派遣工事となり、送られてきた機器を光コンセントにつなぐだけで開通します。壁に「光」と書かれた差し込み口があるかが目印です。見分け方は光コンセントの見分け方で解説しています。

還元を受け取り続けるにはどうすればいいのか

dポイント還元を満額受け取るために、次の2点を習慣にしてください。

第一に、dポイントクラブへの入会状態を維持することです。ポイントの進呈先はdポイントクラブ口座のため、退会や対象外の状態になると還元を受け取れません。第二に、利用開始7ヶ月後以降は毎月の進呈をdポイントクラブのアプリやサイトで確認することです。期間・用途限定ポイントには有効期限があるため、進呈に気づかず失効させると「実質0円」が実質有料に変わります。

ドコモ光全体のプラン構成やプロバイダ選びはドコモ光の総合ガイドにまとめています。工事費以外の判断材料もあわせて確認してください。

この記事のまとめ

  • ドコモ光の新規工事料28,600円は支払いが必要で、相当額のdポイント(期間・用途限定)が利用開始7ヶ月後から24ヶ月分割で戻る「実質0円」方式
  • 適用条件は申込月を含む7ヶ月以内の利用開始。2026年6月1日申込分から進呈時期が改定されている
  • 途中解約すると未進呈分は受け取れない。満額受領には利用開始から約31ヶ月の継続が必要
  • 土日祝の追加工事料・オプション工事料は対象外で、事務手数料4,950円も別途かかる
  • dポイントクラブの入会維持と毎月の進呈確認・期限内の利用が「実質0円」を成立させる条件