同棲や二人暮らしを始めるとき、2人がそれぞれ光回線を契約していると、光回線は「どちらかの契約を残す」のが正解になりやすくなります。両方をそのまま残せば固定費が二重にかかり、逆に両方を解約して新規契約すると、違約金や工事費の残債が重なるためです。

この記事では、どちらの契約を残すべきかの判断基準と、名義・引っ越し手続きの整理まで解説します。

なぜ「どちらかを残す」が基本になるのか

一人暮らしの経験がある2人が同棲を始める場合、それぞれがすでに光回線を契約しているケースは珍しくありません。この状態で新居に移るとき、選択肢は大きく3つです。片方の契約を残してもう片方を解約する、両方とも解約して新規で1本契約する、あるいは両方をそのまま残す、です。

両方をそのまま残す選択肢は、通信費が単純に二重になるため現実的ではありません。また両方を解約して新規契約する場合、更新月以外のタイミングで解約すると、2契約分の違約金や工事費の残債が同時に発生することがあります。契約書のどこに違約金や残債の条件が書いてあるかは、契約書の確認ポイントで解説しています。

こうした二重の出費を避けるには、条件の良いほうの契約を残し、もう片方だけを解約するのが基本の考え方になります。

どちらの契約を残すか、何で判断するか

判断基準は3つに絞れます。

判断基準確認すること
契約期間の残りと違約金更新月が近い、または違約金なしで解約できるのはどちらか
新居の提供エリア独自回線(NURO光・auひかり等)は新居でも使えるか
セット割の対象人数2人のスマホがどちらのキャリアに多く該当するか

まず契約期間です。更新月以外のタイミングで解約すると違約金が発生するため、更新月に近い契約や、そもそも違約金のかからない契約があれば、そちらを残すほうが有利です。

次に提供エリアです。NURO光やauひかりのような独自回線は、NTTのフレッツ網を使う光コラボと違って提供エリアが限られています。新居の住所がエリア外だと、そもそも契約を残す選択肢自体がなくなります。引っ越し先での提供状況は、各回線の公式サイトのエリア確認で申し込み前に必ず確かめてください。

最後にセット割です。2人のスマホが同じキャリアに寄っているなら、そのキャリアと相性の良い回線を残すことで、2回線分のセット割を受けられます。

名義はどうするか

契約を残す場合、名義は新居に住み続ける側にしておくのが基本です。契約者と実際の居住者が違うと、将来の解約や住所変更の手続きのたびに、そこに住んでいない名義人へ連絡する必要が生じます。同棲や結婚生活が続く前提であっても、事務手続きの面ではどちらか一方の名義に揃えておくほうが扱いやすくなります。名義をめぐる注意点全般は契約者名義は住む人にすべき理由で詳しく整理しています。

引っ越し(移転)の手続き

契約を残す側は、多くの場合「移転」という手続きで新居に回線を引き継げます。解約して新規契約し直すより、移転のほうが手数料を抑えられる場合が一般的です。移転と解約・新規契約のどちらを選ぶべきかの判断基準は、引っ越しのネット回線にまとめています。

もう片方の契約は、新居への引き継ぎを行わず、通常の解約手続きに進みます。違約金がかかるタイミングかどうかは、解約前に契約書か会員ページで必ず確認してください。

新規で1本にまとめて契約し直す場合

どちらの契約にも違約金や残債の負担があり、かつ新居の条件(セット割・エリア)に合っていない場合は、両方を解約して新規で1本契約し直したほうが、長期的には総額で得になることもあります。一人暮らし用に契約した安いプランが、二人暮らしの通信量や利用人数に対して力不足になっているケースもあります。

どちらが総額で有利かは、契約期間・違約金・工事費・セット割をすべて含めて比較しないと判断できません。住まいのタイプとスマホのキャリアを入力するだけで実質負担を確認できる実質料金シミュレーターで、残す予定の契約と新規契約の総額を条件を変えて比べてみてください。

この記事のまとめ

  • 同棲・二人暮らしでは、光回線は「どちらかの契約を残す」ほうが二重の初期費用を避けやすい
  • 判断基準は「契約期間の残りと違約金」「新居の提供エリア」「セット割の対象人数」の3つ
  • 契約を残す場合、名義は新居に住み続ける側にしておくと後の手続きが簡単になる
  • 契約を残す側は「移転」手続きで引き継げる場合が多く、解約より手数料を抑えられる
  • 双方の条件が悪い場合は、両方解約して新規で1本にまとめたほうが総額で得になることもある