povo(au系)とLINEMO(ソフトバンク系)はオンライン専用プランのため、auスマートバリューやおうち割光セットといった自宅セット割の対象外です。割引に縛られないぶん、固定回線は「月額そのものが安い回線」を素直に選べばよく、選び方は格安SIMユーザーの回線選びとまったく同じになります。
「povoはau系だからauひかり」「LINEMOはソフトバンク系だからソフトバンク光」と考えがちですが、この選び方に料金上の根拠はありません。本記事では、セット割がない理由と、povo・LINEMOユーザーが固定回線を選ぶ基準を整理します。
なぜ本家にはあるセット割がpovoとLINEMOにはないのか
セット割は、対象の光回線とスマホを同じ系列でそろえたときに、スマホ側の料金から割引される仕組みです。auスマートバリューはauの対象プラン、おうち割光セットはソフトバンクの対象プランの契約が条件で、povoとLINEMOはどちらも対象に含まれていません。
これは欠点ではなく、最初から織り込まれた設計です。オンライン専用プランは、店舗サポートやセット割などの特典を省く代わりに、基本料そのものを下げる構造になっています。割引というかたちで還元するのではなく、はじめから料金を低くしてあるわけです。
だから「セット割が使えなくて損をしている」という見方は正しくありません。セット割で回線を選ぶ人は「対象回線の中で安いもの」しか選べませんが、povo・LINEMOユーザーは全回線の中から純粋に安いものを選べます。割引の条件に縛られないぶん、固定回線をいちばん自由に選べる立場だといえます。
セット割がないなら固定回線は何を基準に選ぶのか
比較軸は「月額料金」「契約期間の縛り」「提供エリア」の3つに絞られます。セット割の条件表を読み解く必要がないため、判断はシンプルです。主な候補は次のとおりです(金額は税込)。
| 回線 | 月額 | 縛り | エリア |
|---|---|---|---|
| NURO光 2ギガ | 3,850円(2年契約) | 2年 | 限定 |
| GMOとくとくBB光 | マンション4,290円/戸建5,390円 | なし | 全国 |
| 楽天ひかり | マンション4,180円/戸建5,280円 | あり | 全国 |
提供エリア内で2年以上住む予定が固まっているなら、月3,850円のNURO光2ギガが最有力です。月額最安級で、セット割なしの土俵ではほかの回線が逆転しにくい水準になります。ただしエリアが限定されているため、契約前に自宅の住所で提供可否を確認してください。
エリア外、または引っ越しの可能性があるなら、縛りなしで全国対応のGMOとくとくBB光が安全です。月額重視で光コラボを選ぶなら楽天ひかりも候補に入ります。「最安の月額」と「いつでも解約できる自由」はトレードオフの関係にあるため、住まいの予定が固まっているかどうかで決めるのが基本方針です。
自分の住居タイプと利用期間を入れた総額は実質料金シミュレーターで確認できます。比較は月額単体ではなく、初期費用まで含めた実質料金で行ってください。
povoユーザーが勘違いしやすい点はどこか
最も多い勘違いが「povoはau系だから、auひかりにすれば安くなる」というものです。auひかりとセットで安くなるのはauスマートバリューの対象プランだけで、povoは対象外です。auひかりを選んでもスマホ料金は1円も下がらないため、auひかりを優先する料金上の根拠はありません。
LINEMOとソフトバンク光の関係も同じです。おうち割光セットの対象はソフトバンクの対象プランであり、LINEMOは含まれません。系列の名前に引っ張られず、月額そのもので比較してください。
もう一つの注意点はahamo光です。ahamo光は月額の安さで目を引きますが、ahamo契約者専用の回線のため、povo・LINEMOユーザーはそもそも契約できません。比較表に入れて検討する必要はなく、候補から外して問題ありません。
将来大手プランに戻る予定があるならどう選ぶか
例外は、近いうちにauやソフトバンクの本家プランへ戻す予定がある場合です。大手キャリアのセット割は月1,100円が目安で、2年間では26,400円に達します。この額は回線選びを変えるのに十分な大きさです。
戻る時期が具体的に決まっているなら、セット割対象の回線を先に選んでおく考え方が有効です。auに戻るならauスマートバリュー対象回線、ソフトバンクに戻るならおうち割光セット対象回線を先にそろえておけば、乗り換えた瞬間から割引が始まります。どのスマホプランがどの回線で割引になるかはスマホセット割の早見表で確認できます。
逆に、戻るかどうかが不確定なら、縛りなしのGMOとくとくBB光のような回線で様子を見るのが安全です。スマホプランが決まった時点で、解約金を気にせず最適な回線へ乗り換えられます。
この記事のまとめ
- povoとLINEMOはオンライン専用プランのため、auスマートバリュー・おうち割光セットの対象外
- セット割がないのは損ではなく、特典を省いて基本料を下げた設計によるもの
- 固定回線は月額・縛りの有無・エリアの3つで比較し、エリア内ならNURO光2ギガ(月3,850円)が最有力
- 「au系だからauひかり」「SB系だからソフトバンク光」に料金上の根拠はない
- 大手プランに戻る予定が具体的なら、セット割対象回線を先に選ぶと2年で26,400円分有利になる