2026年の値上げラッシュのなかでも、月額が変わらない光回線があります。ドコモ光・auひかり・ビッグローブ光の月額には改定の発表がなく、スマホでは楽天モバイル・ahamo・LINEMO・povoが据え置きです。NURO光(9月)やソフトバンク光(12月)の値上げを機に乗り換えを考えるなら、この据え置き組が候補の軸になります。ただし「月額据え置き=何も上がっていない」ではありません。この記事では、据え置き組の実態と選び方を整理します(金額は2026年7月時点・最新は公式で確認してください)。
2026年に月額が変わらない光回線はどこか
公式に値上げが発表されていない主要な光回線は次のとおりです。本記事では、改定の発表を確認できたものだけを「値上げ組」、月額改定の発表がないものを「据え置き組」として扱います。
| 回線 | 月額(マンション/戸建て) | セット割 |
|---|---|---|
| ドコモ光 1ギガ | 4,400円/5,720円 | ドコモ 1,100円 |
| auひかり(電話込み) | 4,950円/6,380円 | au・UQ 最大1,100円 |
| ビッグローブ光 | 4,378円/5,478円 | au・UQ 最大1,100円 |
対して値上げ組は、NURO光(2026年9月1日から2ギガ3年契約で月520円アップ)とソフトバンク光・SoftBank Air(2026年12月から各330円アップ)です。値上げの全体像は2026年の通信値上げ一覧で確認できます。
大手3キャリア系の光回線のうち、ドコモとauの陣営は月額を維持し、ソフトバンク陣営(ソフトバンク光・NURO光はどちらもおうち割対象)が値上げに動いた、という構図です。
「月額据え置き」に落とし穴はないのか
あります。据え置きなのは月額だけで、契約の入り口でかかる費用は上がっています。
ドコモ光は2026年6月1日から工事料が値上げされ、屋内配線を新設する派遣工事は22,000円から28,600円になりました。auひかりは2025年7月1日から初期費用が41,250円から48,950円に上がっています。つまり「毎月の負担は同じでも、始めるときと途中でやめるときの負担は重くなった」のが据え置き組の実態です。工事費値上げの詳細は光回線の工事費値上げの解説で整理しています。
工事費は「分割払いと同額の割引で実質無料」という設計が主流のため、値上げされるほど途中解約時の残債リスクが大きくなります。据え置き組を選ぶ場合も、割引を受け切れる期間住み続けるかの確認は欠かせません。この仕組みは工事費実質無料の残債の仕組みで解説しています。
スマホで値上げしていないのはどこか
スマホの据え置き組は、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」(月1,078円〜3,278円)、ahamo(月2,970円)、LINEMOのベストプラン、povo2.0の基本料です。ワイモバイルとソフトバンクの既存プランが2026年7月から値上げされたのと対照的に、オンライン専用・低価格帯のプランは価格を維持しています。
ただしスマホが据え置きでも、家の通信費の大半は固定回線側で決まります。スマホと光回線の組み合わせで損をしないためには、セット割の有無まで含めた設計が必要です。考え方はスマホのセット割の仕組みを参照してください。
値上げされた回線から乗り換えるならどう選ぶか
乗り換え先は「自分のスマホのセット割が効くか」で決めるのが基本です。
ドコモユーザーはドコモ光が第一候補です。月額据え置きに加えてドコモ光セット割が効きます。au・UQユーザーはauひかりが第一候補で、エリア外ならビッグローブ光で同じ割引を維持できます。auひかりは独自回線のため速度の混雑耐性もあり、auひかりの総合ガイドで全体像を、窓口ごとの特典条件はauひかりのキャッシュバック解説で確認できます。
NURO光からの乗り換えを考えている人は期限に注意してください。値上げにともなう解約金免除は2026年9月30日の解約申請までです。乗り換え先の比較はNURO光値上げの乗り換え先で詳しく整理しています。ソフトバンク光の値上げはPayPayカード払いで相殺できる仕組みがあるため、おうち割対象者は乗り換えより先に月額値上げの相殺策を確認するのが得策です。
据え置きはいつまで続くのか
保証はありません。値上げの背景にある部材価格・人件費・エネルギーコストの上昇は業界共通で、現在据え置きの回線がこの先も価格を維持するとは限らないからです。実際、auひかりは月額こそ据え置きでも初期費用を上げており、コスト転嫁はすでに始まっています。
だからこそ「値上げしない回線を探す」より「いつでも実質料金で最安を選び直せる状態にしておく」ほうが現実的です。実質料金とは、月額にキャッシュバック・工事費・セット割まで含めて契約期間でならした実際の負担額のことで、考え方は実質料金とは何かで解説しています。自分の条件での最安は、下の実質料金シミュレーターで据え置き組・値上げ組をまとめて並べて確認できます。
この記事のまとめ
- 2026年に月額据え置きの光回線はドコモ光・auひかり・ビッグローブ光。値上げ組はNURO光(9月)とソフトバンク光・Air(12月)
- スマホの据え置きは楽天モバイル・ahamo・LINEMO・povo。ワイモバイル・ソフトバンク既存プランは7月に値上げ済み
- 据え置きは月額だけ。ドコモ光は工事料、auひかりは初期費用が上がっており、入り口の費用は重くなっている
- 乗り換え先はセット割で決める。ドコモならドコモ光、au・UQならauひかりかビッグローブ光
- 据え置きが続く保証はない。実質料金でいつでも選び直せる状態にしておくのが最善の防御策